窓まわり商品の用語の整理・商品呼称統一に向けて(その2)・【加筆版】

先の1月14日、当BLOG上で発表いたしました「提言・用語の整理と商品呼称の統一に向けて・・・レースとドレープの機能を兼ね備えたバーチカルブラインドが各社各様の商品呼称で発売中」については、多くの皆様のご関心、ご意見等をいただきました。商品呼称統一に向けたご意見や、ローマンシェードの当時の呼称統一問題は初めて知った等々のご意見が多く寄せられました。

<先の1月14日公開の「提言・用語の整理と商品呼称の統一に向けて」も併せてご参照ください>

1)レースとドレープの機能を備えたバーチカルブラインドが各社各様の呼称で発売中

発売中の各社製品は、各社各様の違いはあるものの、基本的には従来からの「バーチカルブラインドの特長である、左右開閉・ルーバーの角度調節による調光機能」を基本仕様とするものであり、各社各様の呼称で次の通り発売されています。 

          呼  称   メーカー  備 考
スマートドレープシェードノーマンジャパン
スマートカーテンヨシダ工業サービス
バーチカルシェードWIS
調光タテ型ブラインドタチカワブラインド
バーチカルブラインド・デュアルツイントーソー
バーチカルブラインド・ツインタイプニトリ
バーチカルブラインド・バックレースタイプニチベイ

■ローマンシェードの呼称統一問題とは・・・

ローマンシェードが国内で出回り始めた1980年代後半から1990年当時のローマンシェードは「ローマンシェード、ローマンカーテン、たくしあげカーテン、カスケード、チリチリカーテン」などなど、各社各様の商品呼称・スタイル名で呼ばれていました。

業界として用語の整理・呼称の統一が必要であるということで・・・呼称の統一に向けての協議、調整が重ねられた結果、現在の「ローマンシェード」という統一呼称に至ったという歴史があります。 

2)日本インテリ協会「インテリ用語」による商品呼称の解説は次の通りとなっています。

      商 品 呼 称                      定義・解 説 等
カーテンとは・・・生地(ファブリック)を仕立てて、カーテンレールに吊るし、左右に開閉して使用する、又は掛けたままの状態で使用する装飾性及び機能性を兼ね備えた窓掛け。
シェード/幕体とは・・・上下に開閉する窓装飾エレメントに取り付けるために仕立てた生地(ファブリック)
ローマンシェードとは・・・生地(ファブリック)を仕立てたシェード・幕体を、昇降器具に取り付け、上下に開閉を行う窓装飾エレメントの呼称。
バーチカルブラインドとは・・・垂直に吊られたルーバー(羽根)を回転させて、調光を行い、左右に開閉できる縦型のブラインド。
ロールスクリーンとは・・・フラットなスクリーンを、上部に巻き上げ機構を内蔵したパイプで巻き取って、上下に開閉させる窓装飾エレメント。

(出所:(一社)日本インテリ協会の「インテリア用語」より引用抜粋)

        (出所:一般社団法人・日本インテリア協会「インテリア用語」より引用・抜粋)

3)「インテリアコーディネーター用語辞典」においても同様の解説となっています

●カーテンとは・・・開口部に取り付けられる吊り下げ状の幕のこと。語源はラテン語のコルティナ(覆いの意)といわれる。

●シェードとは・・・上下方向に昇降させながら開閉させるもので、代表的なものにローマンシェードがある。

●バーチカルブラインドとは・・・縦に吊したルーバーの開閉や、角度調節により光量を調節する縦型ブラインド。

●ロールスクリーンとは・・・スプリングを内蔵したロールパイプで布を巻き上げるもので、スクリーンには樹脂加工を施した綿や麻、ポリエステルの布が用いられる。・・・と解説されています。

      (出所:株式会社・井上書院発行の「インテリアコーディネーター用語辞典」改訂版より引用・抜粋)

4)用語の整理・商品呼称の統一に向けて・・・ 

上記のように「インテリア用語」および「インテリアコーディネーター用語辞典」において、窓まわり商品の用語の定義・解説がなされています。

各メーカーから発売中の「レースとドレープ機能を兼ね備えたバーチカルブラインド」においては、・・・『将来にわたり、業界全体で広く、共通に認識され、消費者にわかりやすい、愛される商品として』・・・商品呼称の統一が図られるよう・・・期待したいところです。 

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