WT商品市場の新たな需要喚起に向けて・・・ 

「パネルスクリーン」の再構築によるWT市場の掘り起こしを・・・・新たな市場創造や需要喚起に向けての「取り組み」強化のすすめ・・・

カーテン市場はこの10年間で大きく縮小し、2021年度の市場規模は964億円 (前年比96,8%)と市場規模の縮小傾向に歯止めがかかっておりません(数字はNIFの2021年度の市場規模の策定より引用・作成、以下同様)

カーテン市場の縮小傾向への歯止め対策や産地の活性化等は、WT業界の喫緊の 課題であり、WT市場の活性化に向けての新たな市場創造、需要喚起がのぞまれる ところであり、

パネルスクリーンの再構築に向けて次の通り提案させて頂きます。

1,1970年~1980年代は繊維系WT商品の「新規参入」が相次ぎました・・・

1)WT商品市場への新たな「しかけ」として

1970年代は⇒ロールスクリーン、プリーツスクリーンが上市され,

1980年代には⇒バーチカルブラインド、ローマンシェード、パネルスクリーンが上市されました。

いずれも主たる用途は住宅向け「メカ+スクリーン」の完成品販売です。

新規領域への参入,新たな需要喚起に向けて、これほどのエネルギーを注いだ時代はなく、近年のWT市場の活性化に向けてのベンチマークの対象として、戦略・戦術上学ぶべき点が多いのではと考えられます。

2)2021年度のWT商品の市場規模は、

カーテン964億円、ロールスクリーン263億円、プリーツスクリーン57億円、バーチカルブラインド72億円、ローマンシェード45億円の市場を構成する程になりましたが、

パネルスクリーンは市場規模が小さく、統計上数字として表れておりません。 

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2、パネルスクリーンのこれまでとこれからに向けて・・・

1)1980年代に国内で初めて上市された当初は

「メカ+スクリーン」の完成品としての新規参入でしたが、需要の広がりには繋がらず、その後は積極的な市場創造活動やメカ部の機構改良や対応ファブリックスの研究開発等進んでおらず今日に至っております。

ヨーロッパ、特には南欧ではパネルスクリーンは窓回り商品の主流を占めており、

本来なら他のメカモノ同様、20~30億円市場が形成されていても不思議ではありません。

2)パネルスクリーンはメカの構造上、開閉機能に支障をきたし易い?

スクリーン部にカールやフレア(波打ち、ツレ、タルミ)が発生すると、開閉機能に支障を来し、メカとスクリーンの関係性や裁断・縫製加工上留意すべき点が多い商品であり、メカの機構改良や対応ファブリックスの研究開発等が求められるところです。

3)パネルスクリーンのこれまでの市場創造活動等は

ローマンシェードが上市された当初は、トーソー(株)による全国規模での「採寸から縫製加工」までの講習や「ローマンシェードブック」による新たな需要喚起や市場創造活動が展開され、今日の市場形成に繋がったものと考えられますが、パネルスクリーンは上市から~今日に至るまで、新たな需要喚起に向けての積極的な活動が殆ど見られなかったことが、今日の市場低迷等の要因の一つかも知れません。      

***パネルスクリーンの国内初の上市から~これまでの経過を踏まえて***

4)パネルスクリーンの再構築によるWT市場の活性化のすすめ・・・

窓の形状とWT商品の相性変化や消費者のライフスタイルの変化等室内装飾事業を取り巻く経営環境が様変わりしていく中にあって、窓のハイサッシ化やワイドスパン化への対応商品として、又、間仕切り用商品として、パネルスクリーンの良さを改めて見直し、メカ部の機構改良や対応ファブリックスの研究開発や縫製研究等々新たな取り組みを強化していきたいものです。

パネルスクリーンは、カーテンファブリックスの用途拡大に繋がる商品であり、中長期的には20~30億円市場が期待される商品であり、

改めての市場創造や需要喚起に向けての取り組み強化を・・・

パネルスクリーンによる新たなWT商品市場の掘り起こしを・・・

カーテン、ブラインドメーカーの経営陣,政策スタッフの皆様を始めとして、WT業界の皆様一丸となって,

力を合わせて・・・

WT商品市場を もう一段上のステージへ 引き上げようではありませんか!

・・・インテリア技術開発研究所「BLOG・インテリア余話」より・・・

    

    『WT市場を もう一段上のステージへ 引きありませんかありませんか!』—インテリア技術開発研究所「BLOG・インテリア余話」より—