『2025年度は・・・窓まわり商品市場の活性化、社会課題解決に向けての重要な年となり、2030年に向けての ターニングポイントの年となりそうです。(加筆改定版)      

2025年度のWT商品市場を取り巻く経営環境は大きく様変わりし、2030年度に向けてのターニングポイントの年として、新しい窓装飾や機能性の追求等、時代の変化や多様化するニーズに応じた商品・サービス・情報の提供、提案力が求められる重要な年になるのではと考えられます。

2025年度の新築住宅市場は・・・

各研究機関発表の2025年度の新設住宅着工戸数は、77万戸~78万戸台と、戸建てを中心に低調な状況が続くと予測されており、窓まわり商品市場への影響は大きく、年々の減少傾向の流れは2025年度も続くものと考えられます。

■4月1日より「改正建築物省エネ法」が施行され省エネ基準適合が義務づけられます・・・

2025年年4月1日より「改正建築物省エネ法」が施行され、新築住宅および増改築部分に『断熱等級4の適合』が義務化され、冷房期、暖房期の熱貫流率が大幅に改善され、住宅の断熱・省エネ化が進むとともに、内窓設置や樹脂窓、木製窓による窓の高断熱化が一気に加速され、住環境は大きく様変わりしていく年になるものと考えられます。YKK AP(株)よると、2027年度でアルミ窓の生産は中止するとのことであり、2030年に向けて樹脂窓、木製窓等サステナブル商品が更に普及拡大していくものと考えられます。

他業界と比べて窓まわり商品は、2030年SDGs開発目標達成に向けた取り組みが出遅れており、2025年度は社会課題解決に向けての取り組みを加速していく重要な年と位置づけられます。 

市場は大きくサステナブルな方向へと進んでいく年となり、消費者の意識や生活様式も様変わりしていく中にあって・・・これら時代の変化、多様化するニーズにどう対応していくかが問われる、ターニングポイントの年となりそうです。

カーテン市場は年々の大幅な減少傾向に歯止めがかからず・・・    

カーテン市場はこれまでの10年間において、2014年度の1,120億円から~2023年度は950億円までに減少(2023年度/2014年度対比で△15,2%、△170億円)しており、効果的な歯止め対策、市場活性化、需要拡大策等が打ち出せないままに今日に至っているといえます。2025年度からの中期においては、時代の変化や多様化するニーズに対応した新たな機能性や装飾性に向けての提案力、情報発信力が問われる重要な年となり、カーテン市場の活性化に向けて業界挙げての取り組みが求められる年といえます。 

メカモノ商品市場は近年はその勢いに陰りが見えており・・・

これまで以上の提案力、情報発信力が求められる年となります。中でも、ローマンシェード、プリーツスクリーンは年々の市場規模減少傾向に歯止めがかからず、

ローマンシェード市場は、2011年度の68億円をピークとして,2023年度は実に41億円までに減少しています。(2023年度/2011年度対比で60,3%,△27億円減)

プリーツスクリーンは、2014年度の62,5億円をピークとして,2023年度には51,9億円と市場規模は減少しています。(2023年度/2014年度対比で83,4%,△10,8億円減)  

これら商品もカーテン同様、この10年間、市場活性化等に繋がる効果的な対策はなく、2025年度は新たな機能や装飾性を備えた新製品の投入等による市場活性化,需要拡大策が急がれ,期待されるところです。

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