リノベーション住宅市場のビジネスチャンス拡大に向けて(改訂版)

SDGsの観点からサステナブル志向の消費者が増え、これまでの新築願望から~既存住宅の機能や利用価値が再認識され、新たなライフスタイルや住環境に合わせた、「リノベーション住宅市場」がこれからの成長分野として期待されております。

1,新設住宅着工戸数は年々減少傾向にあり・・・国土交通省発表による2022年11月の着工戸数は7万2,327戸、季節調整後の年率換算では83万8,000戸(▲3,7%減)となっています。室内装飾事業における主要な経営指標である新設住宅着工戸数は、野村総合研究所等による中長期予測では70万戸から~60万戸台まで減少する見込みとなっております。新設住宅の減少は開口部(窓の面積)への影響が大きく、カーテン等窓回り商品の取付機会ロスが大幅に増加し、業績への影響は大きく、これまでの新築需要依存のビジネスモデルの見直しが必要となってきます

2,既存住宅流通市場のこれから・・・ 野村総合研究所によると「既存住宅流通市場は、今後緩やかに増加し、2030年には19万戸まで上昇する」と予測されています。インテリア商品等の購入を含めた広義のリフォーム市場規模は、新型コロナ禍にあってもほとんど影響を受けることなく微増ないしは横ばい傾向が続いており、2040年までは年々拡大基調にあるとされています。既存住宅市場は2018年の16万戸から2030年には19万戸まで上昇すると予測されております。

新設住宅着工戸数が年々減少する中にあって、住宅業界は官民挙げて「新築重視」から~「新築も既存住宅も重視」する体制へ移行しているといわれており、リノベーション住宅市場における新たな機能や価値の向上等への取り組み強化がこれからの重要な経営課題といえます。(出所:数字はNRI JOURNALより引用)

3,リノベーション住宅市場のビジネスチャンスの拡大強化へ・・・新築願望からサスティナブル志向の消費者が増え、既存住宅の機能や価値が再認識されてきており、中長期的にはリノベーション住宅市場はますます拡大していくものと予測される中にあって、

窓装飾事業においても、これらリノベーション市場のトレンド、動きに乗り遅れることなく、如何に関わっていくかが重要な経営課題であり、多様化する顧客ニーズに寄り添った「顧客価値創造の時代」へ・・・リノベーションによる新たな窓の装いや暮らし文化の提案等、情報発信力の強化が求められるところです

ーーーインテリア技術開発研究所「BLOG・インテリア余話」よりーーー