日本インテリア協会発表 『2024年度・市場規模の策定』より…2024年度のWT商品市場の動向等
一般社団法人・日本インテリア協会より「2024年度のインテリア事業の概況・市場規模の策定」が発表になりましたので、繊維系WT商品市場の概要等について、次の通りお届けさせていただきます。尚、詳細につきましては同協会発行の「2024年度のインテリア事業の概況・市場規模の策定」をご参照ください。
■カーテン市場は・・・
2024年度のカーテン市場は・・・953,1億円、前年比0,3%増の微増にとどまる。カーテン市場は年々の減少傾向に歯止めがかからず、2023年度は前年比6,7%減と市場は大きく減少しており、2024年度はその反動、市場回復が期待されたものの、2024年度の市場規模は前年比0,3%増の微増に留まるという調査結果となっています。同期間中には原材料価格の高騰や物流コストの上昇等から価格改定が実施されており、実質的には先染、後染、シアーカーテンともに、この10年来の年々の減少傾向の流れは変わらず、低調な状況が続いていると考えられます。
カーテンの生産量(日本カーテン協会調べ)では、2024年度は前年比101,4%と数字的には前年を上回ったものの、前年の2023年度は前年比▲17,0%の大幅な生産量の減少だったことを考えれば、回復にはほど遠く、カーテン産地は依然厳しい状況が続いており、オーダーカーテン市場の年々の減少傾向への歯止め対策、市場活性化策が急がれます。
🔶この10年間(2015年度~2024年度)のカーテン市場の動向(単位:億円)
| 2015年度 | 2018年度 | 2021年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2024/2015対比 | |
| カーテン | 1,127 | 1,051 | 964 | 950 | 953 | 84,6% 174億円減 |
■ロールスクリーン市場は・・・
ロールスクリーン市場は・・・この10年来、堅調に市場規模拡大を図っおり、2024年度の市場規模は前年比1,5%増、269,2億円という調査発表となっています。しかし、近年はその勢いに陰りが見え、窓の深化、窓辺の電動化等多様化するニーズへの対応力や消費者の嗜好や生活様式の変化に寄り添った、これまで以上の提案力、情報発信力が求められることになります。
🔶この10年間(2015年度~2024年度)のロールスクリーン市場の動向(単位:億円)
| 2015年度 | 2018年度 | 2021年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2024/2015対比 | |
| ロールスクリーン | 236 | 255 | 263 | 265 | 269 | 114,0% 33億円増 |
■バーチカルブラインド、ローマンシェード、プリーツスクリーン市場は・・・
バーチカルブラインド市場は・・・順調に市場規模拡大を図っており、2024年度は前年比4,4%増、76,1億円との調査発表となっています。近年は窓のハイサッシ化や電動化等住宅での使用が増えており、又、ブラインド各社より、レースカーテンとバーチカルブラインドの両機能を備えた製品が発売され売上増につながったこともあり、今後も堅調に市場は拡大していくものと考えられます。
🔶この10年間(2015年度~2024年度)のバーチカルブラインド市場の動向(単位:億円)
| 2015年度 | 2018年度 | 2021年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2024/2015対比 | |
| バーチカルブラインド | 64 | 66 | 72 | 73 | 76 | 118,8% 12億円増 |
ローマンシェード、プリーツスクリーン市場は・・・年々の減少傾向に歯止めがかからず、2024年度のローマンシェードは前年比1,5%減の39,9億円、プリーツスクリーンは同1,0%減の51,4億円となっています。
■カーテンレール市場は・・・
カーテンレール市場は・・・新設住宅着工戸数が横ばいの状況の中、価格改定の寄与もあり、前年比2,5%増の204,1億円となった。機種別では機能性レールは前年比3,6%増の185,2億円となったが、装飾性レールについては年々の減少傾向に歯止めがかからず、前年比6,9%減となり、市場は20億円を切り、19,0億円までに減少しています。
■2025年度の窓まわり商品市場は・・・
2025年度の新設住宅着工戸数は5か月連続の前年割れが続いており、各研究機関発表の2025年度の住宅着工数は69戸~71万戸と、前年を大幅に割り込む予測となっています。最終的な着地点は不透明ながらも新築住宅の大幅な着工戸数の減少は避けられず、窓まわり商品市場への影響は大きく、早め々の業績対策が急がれます。
これからの窓辺は・・・窓の脱アルミ化が進み、樹脂窓や木製窓など、「窓の断熱化」が一段と進み、窓の深化とともに、窓辺の装い方や機能も様変わりしていくものと考えられます。
サステナブル商品の拡大や窓辺の電動化によるスマートな暮らしぶりなど、窓辺の新たな装い方や機能美の提案等、多様化するニーズにどう応えていくかが…オーダーカーテンをはじめとするこれからの窓まわり商品市場の活性化・業績拡大への「Key-Point」となりそうです。
<出所:文中数字は(一般社団法人)日本インテリ協会「市場規模の策定」より引用・作成>
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