木製ブラインドの『全樹種防炎』と『防炎物品』指定に向けて
当研究所は毎年12月20日を「防炎問題・防炎のあり方を考える日」と定め、火災からの痛ましい事故を未然に防ぎ、安心・安全を最優先していくことの大切さを再確認、徹底していくための活動を推し進めています。・・・近年、木製ブラインドはタワーマンション等高層建築物をはじめとして、住宅・非住宅市場共に広く使用されるようななりました。しかし現行の木製ブラインドの大半は非防炎品であり、かつ防炎防火対象物への取付・使用が法的な義務づけのない「防炎製品」としての扱いに留まっており、法的な義務づけが求められる「防炎物品」指定に向けて次の通り提案させていただきます。
🔶木製ブラインドの「全樹種防炎」と「防炎物品」指定に向けて

日本インテリ協会の2024年度の「市場規模の策定」によると、木製ブラインドは58億円市場(卸売価格)を形成するまでに成長いたしました。天然木特有の温もり感と高級・高質感が好まれ、タワーマンション等の高層建築物をはじめとして、住宅・非住宅ともに広く使用されるようになりました。

しかし、現行の木製ブラインドは一部メーカー品を除き、市場の大半は非防炎の樹種材による木製ブラインドとなっており、かつ、カーテン、ロールスクリーンのようにタワーマンション等の防炎防火対象物での使用が義務づけされている「防炎物品」ではなく、「防炎製品」の扱いとなっています。
木製ブラインドが防炎物品として指定されていないのは・・・消防法施工令で定められている「布製ブラインド」ではないから・・・」との事由のようであり、もしそうであるならば、「布製ブラインド」が防炎物品として指定されたのは昭和47年、実に今から半世紀以上の前のことであり、時代は大きく様変わりしており、令和の時代に即した対応が求められるのではと考えられます。
窓まわり商品市場は、ブラインドを構成する素材もポリエステルなどの繊維素材をはじめとして、木材や竹材,和紙や樹脂材、フイルム類等々多岐にわたっており、消費者の嗜好や生活様式が大きく様変わりした令和の時代にあっては「布製ブラインド」だけでは括れなくなっています。火災からの痛ましい事故を未然に防ぎ、安全・安心を最優先していく…時代の変化、市場の実態に見合った木製ブラインドの『防炎製品から~防炎物品へ』への移行・見直しは時代の要請ではなかろうかと考えられます。
非防炎の木製ブラインドの燃焼実験の経験はお有りですか!・・・
怖いぐらいに炎をあげて一気に燃え広がります!・・・
木製ブラインドを起因とする痛ましい火災事故が発生してからでは遅すぎます。木製ブラインドにおいても、全樹種・全柄防炎性能を有する防炎加工技術の確立と、タワーマンション等の防炎防火対象物には「防炎物品」としての木製ブラインドの取付・使用を法的に義務づけ・徹底していく・・・より安全・安心な窓まわり商品の防炎管理体制の確立を目指して、関係行政機関、関係企業等の取り組みが期待されるところです。
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