ニトリの「カーテン回収キャンペーン・第3弾」と顧客直結・地域密着型の事業展開について

ニトリのPRESS RELEASEよりー来春2023年1月14日~2月26日に向けて、全国584店舗で「カーテン回収キャンペーン・第3弾」を実施する旨の発表がありました。

これまでの第1弾、第2弾での回収キャンペーンでの回収重量は累計で380屯に及び、全国で延べ10万5,600人の顧客の皆さんが参加し、ほぼ全量がリユース・リサイクルされたとのことです。

夏の第2弾キャンペーンで回収されたカーテンは自動車向けの断熱資材「フエルト」にリサイクルされ、一部は去る9月に大阪府で開催された「私たちのSDGs~繊維製品の循環をめざして~」において、回収されたカーテンを繊維資材として提供し、京都芸術大学の学生によって「スカート」へ、アップサイクルされたということです。

『お客様と共に取り組む資源循環として、回収キャンペーンに協力いただいたお客様の想いと限りある資源を未来へつなぎます』として、「カーテン回収キャンペーン」は春・夏の季節の変わり目毎に実施されており、現在展開中の「カーテン、ロールスクリーン等窓回り商品のオンラインサービス」とともに、顧客直結・地域密着型の事業戦略として、消費者参加型の持続可能な社会の実現をめざすものであり、SDGsへの取り組みの一環として、

—『消費者と共創・協働して社会価値を向上させる経営』そのものといえます—

近年のニトリ等SPAの事業拡大、躍進の要因は店頭での顧客要望や商品に対する不平・不満等を迅速かつ確実に新商品開発やサービスに反映させていく経営姿勢であり、顧客、地域との信頼醸成の積み重ねの努力の結果であり、今後ますます顧客情報の利活用の拡大、地域顧客の囲い込みが進むものと考えられます。

⇒⇒⇒現行のカーテン流通市場においても、川上~川中~川下に至るまで、顧客情報・マーケット情報等の一元化・共有化がのぞまれるところであり、専門店情報等顧客の皆さんの直接の声を「企画・デザイン・設計」部門や「カーテン産地」に至るまで、迅速かつ確実に届ける仕組みづくりの強化が今後ますます重要になってまいります。

                  インテリア技術開発研究所「BLOG・インテリア余話」より