中東情勢の緊迫化による 住宅建材の高騰と新築住宅への影響…カーテン・壁装・床材・断熱材等の大幅値上げ…

中東情勢の緊迫化を背景に、原油、ナフサ価格の高騰や物流コストの上昇や安定調達環境の悪化等による住宅建材の価格改定が相次いで発表されており、2026年度の新築住宅着工への影響は予断を許さない状況となっています。

1、住宅用建材の価格改定の動向等

 区分 メーカー等   対象品目   値上げ幅・時期等
内装サンゲツカーテン全般・壁装・床材等18~30%、7月1日受注分より
東リカーテン全般・壁装・床材等20~30%、7月27日受注分より
スミノエカーテン全般・壁装・床材等15~30%、7月1日受注分より
リリカラカーテン全般・壁装・床材等15~30%、6月29日出荷分より
住設YKK AP住宅用商品、外装材等5~10%、 5月受注分より
LIXILサッシ、住設機器、浴室等3~15%、 4月受注分より
断熱材カネカポリスチレンフォーム40%、  4月1日出荷分より
旭化成建材フェノール樹脂断熱材20%、  5月7日出荷分より
塗料日本ペイントシンナー製品全般75%、  3月19日受注分より
関西ペイントシンナー製品全般50%以上、4月13日出荷分より

2,原糸メーカーによるポリエステル繊維の価格改について

東レ、帝人フロンティアは中東情勢の緊迫化等によるポリエステル繊維の価格改定を発表。 

素材名値上げ幅改定時期
東レポリエステル短繊維、長繊維、不織布+50円/kg以上2026年4月より
帝人フロンティアポリエステル繊維、紡績糸、不織布20%以上2026年4月7日より
   〃テキスタイル15%~25%2026年4月7日より

注;東レ、帝人両社とも、今後の粗原料市場の動向に加え、梱包材料や物流費の動向等を踏まえ、順次価格改定を実施していくとのことである。

3、2026年度の新設住宅着工戸数への影響等

各研究機関発表の2026年度の新設住宅着工戸数は前年度の省エネ基準適合義務化にともなう駆け込み需要の反動減から持ち直して、73~76万戸台への回復が見込まれていますが、中東情勢の緊迫化等による建築資材の高騰や出荷制限等々の影響による下振れリスクがあり、新築住宅市場は予断を許さない状況が続いています。

窓まわり商品市場もサンゲツ、東リ、スミノエ インテリア プロダクツがカーテン全般の値上げを発表するなど、今後はカーテン、ブラインド各メーカーとも大幅な値上げ、価格改定が続くものと思われ、室内装飾事業を取り巻く経営環境は先行き不透明な状況が続いています。

***「BLOG・インテリア余話」インテリア技術開発研究所***

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