新年度にあたって・・・『調光カーテンレールシステム』の開発・上市による カーテン市場の新たな需要喚起・拡大へ    

新年度を迎えるにあたって、カーテン市場の活性化に向けての提案をさせていただきます。・・・近年のカーテン・カーテンレール市場は効果的な需要喚起・拡大策が打ち出せず、年々の縮小傾向に歯止めがかかっておりません。2030年に向けて新設住宅市場は70万戸時代へ、窓は高断熱化が進み、窓辺は新しい装いや新たな機能、暮らしぶりが求められ、カーテンもこれまでのような左右開閉機能だけでなく、調光等複合機能型のカーテン・カーテンレールの開発・上市による、新たな需要喚起・拡大が求められるところです。

1,「窓とカーテン」の歴史の中で、カーテンレールが重要な役割を担う・・・ 

当インテリ技術開発研究所は業界の発展・WT商品市場の拡大・産地の活性化等を願い、技術経営支援活動を推し進めてきておりますが、カーテン市場が元気になってくれることを切に望んでおります。

これまでの「窓とカーテン」の歴史の中で、カーテン市場の活性化、新たな需要喚起・拡大には、節目節目でカーテンレールが大きな役割を担ってきております。カーテンレールメーカー各社が時代の変化・要請に応え、エポックメイキング(epoch-making)の役割を果たしてきた代表的事例を抜粋してみると次のような事柄が挙げられます。

●カーテンロッドからカーテンレールの時代へ・・・レールメーカー各社から金属製レール、樹脂製レールが発売され、広く普及してくると、これまでのカーテンロッドの時代から、「カーテンレールにカーテンを吊す」という概念・スタイルが一般家庭へ定着し、カーテン、カーテンレール市場は画期的な変化をいたしました。

●ダブル付カーテンが一般化し、普及・拡大の時代へ・・・工事用レールではダブル付が広く使われるようになり、店頭では「伸縮カーテンレール・ダブルセット」が爆発的に売れ、窓は「ドレープ+レース」のダブル付カーテンが一般化し、広く普及していきました。

●スタイルカーテン全盛の時代へ・・・スタイルカーテンがトレンドとなり、カーテン市場はスタイル・デザインを競い合い、出窓専用レールや装飾製レール、欧州から輸入の広幅ギャザーテープやデザインプリーツテープ等が広く使われるようになり、オランダの飾り窓のスタイルカーテンなども広く紹介されるなど、「スタイルカーテン」全盛の時代となりました。

●カーテン・カーテンレールの市場規模が最大化の時代へ・・・「木製カーテンレール」がトレンドとなり、装飾性カーテンレールの全盛期を迎え、カーテン、カーテンレールの市場規模はこれまでの最大を記録しました。

このように、時々の市場変化や消費者の嗜好やライフスタイルの変化等に、カーテンレールメーカー各社はタイムリーに応えていき、カーテンレールとカーテンとが上手にコラボしあって、新たな需要の掘り起こし・拡大に繋げていったといえます

長年の市場規模縮小が続くカーテン市場の活性化に向けて、カーテンレールが新たな牽引役となり、これまでにない斬新な機能をもった「カーテンレールシステム」の開発、市場投入が待たれるところです。

2,カーテンも左右開閉機能だけでなく、一台二役の新たな機能開発商品へ・・・      

2030年に向けて、室内装飾事業を取り巻く経営環境は大きく変化し、窓の省エネ・高断熱化が進み、消費者の嗜好や生活様式が様変わりしていく中で、窓回りはよりシンプルに、よりスマートな装いや、これまでにない新たな機能が求められるようになり、カーテン・カーテンレールも一台二役の時代、これまでのような単なる左右開閉機能だけでなく、新たな機能開発によるカーテン・カーテンレール市場の立て直し・活性化が求められるところです。

その第1弾として期待されるのが調光機能を合わせ持った『調光カーテンレールシステム』による『調光カーテン』の市場投入であり、カーテン市場の需要喚起・拡大に大いに寄与するものと期待されます。

3,「調光機能付カーテンレールシステム」の開発・上市へ・・・    

「調光カーテンレールシステム」の開発・市場投入においては、例えば、メカ機構や縫製仕様、専用芯地テープの開発においては、現行のカーテンの縫製工場での加工・組立が可能な仕様であることや、調光カーテン本体の価格はオーダーカーテンの範疇を大きく越えない、カーテン市場に広く受け入れられる価格設定であることなど・・・システム設計上重視していきたいところです。

これまでの「窓とカーテン」の歴史にはない、新たな機能を兼ね備えた「調光カーテン」「調光カーテンレールシステム」の開発・上市が可能になれば、カーテン・カーテンレール史上においても画期的なことであり、カーテン、カーテンレール市場の新たな需要喚起・拡大に大きく貢献するものと期待されるところです。

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***2024年4月1日 インテリア技術開発研究所***