『日経SDGsフォーラム』より・・・折り返し点を過ぎたSDGsと消費者志向経営

先の2024年2月26日(月)日経ホールにて、『日経SDGsフォーラム・消費者との共創でよりよい社会を』と題した、消費者庁長官・新井ゆたか氏等による特別シンポジュームが開催されました。SDGs開発目標17の達成状況の中で、「つくる責任・つかう責任」はMajor challenges深刻な課題がある)と評価され、目標達成への取り組みが出遅れているとのことであり、室内装飾事業経営においても、2030年の開発目標達成に向けて、社会課題解決への取り組みを加速させていく必要があります。

ーーー消費者庁長官・新井ゆたか氏等による講演内容の要点ーーー 

●「エシカル消費」と「消費者志向経営」・・・SDGsの達成に向けては、エシカル消費(つかう責任)と消費者志向経営(つくる責任)を車の両輪として推進していくことが重要であり、

●消費者志向経営とは・・・持続可能な社会に貢献することを目標とし、消費者と共創・協働し、商品・サービスの改善等を通じて、消費者の行動変容を促し、社会価値の向上をめざす経営であるとのことです。

共創・協働とは・・・事業者が消費者との双方向コミュニケーションにより、消費者がわくわくする商品・サービス・体験を共有し、消費者とのWIN-WINの関係になることであり、

社会価値は・・・事業者が本業を通して、地域や社会の課題解決に寄与し、社会全体の持続可能性の向上をめざすことから生み出されるものであるということです。

●SDGsの認知度調査によると・・・株式会社電通が2023年2月に実施した第6回「SDGsに関する生活者調査」では、日本におけるSDGsの認知度は年々高まり、2023年には、①内容まで含めて知っている40,4%+②内容はわからないが名前は聞いたことがある51,2%=計91,6%・・・と90%超に達したとのことであり、

朝日新聞社が2023年2月に実施した第9回「SDGs認知度調査」によると、SDGsに沿った商品であるか、SDGsの活動に熱心な企業のサービスであるかを、購入・利用する際に考慮するかどうかの調査では、全体の36%が考慮するということである。

これら調査結果からもわかるように、消費者との共創・協働による持続可能な社会への貢献と企業価値向上は経営上の最優先課題であり、室内装飾事業においても、2030年に向けての具体的成果の実現、目標達成が期待されるところです。

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以上は、2024年2月26日(月)開催の『日経SDGsフォーラム・消費者との共創でよりよい社会を』における消費者庁長官・新井ゆたか氏の講演内容より一部抜粋・引用させていただき、お届けするものであり、貴社・貴店の皆様の経営上の参考になれば幸いです。 

***「BLOG・インテリア余話」インテリア技術開発研究所***  

 「エシカル消費」と「消費者志向経営」・・・SDGsの達成はエシカル消費と消費者志向経営を車の両輪として推進することが重要である・・・