月: 2024年11月

【中間期決算・対比一覧】上場企業各社の2024年度・中間期決算が出揃いました・・・サンゲツ 東リ リリカラ タチカワ トーソー ニトリ YKK AP

インテリア関連企業の2024年度中間期決算発表が出揃いましたのでお届けします。建設・住宅市場においては、建築資材価格の高止まりや労働力不足により、新設住宅着工戸数の減少や着工床面積の減少が続いており、円安・ドル高による原材料価格の高騰や物流コスト、人件費の上昇による収益力の悪化等、多くの企業が本業の儲けを示す営業利益において前年を大きく割り込んでおり、室内装飾事業を取り巻く経営環境は先行き不透明な状況が続く中での各社中間期決算となったようです。

***インテリア関連企業各社の2024年度・中間期決算対比一覧***

<サンゲツ、東リ、トーソー、ニトリ、YKK AP各社は2025年3月期・第2四半期決算、リリカラ、タチカワブラインドは2024年12月・第2四半期決算となります>

1)連結業績(単位:百万円)・・・

決算期売上高前年同期比営業利益前年同期比
サンゲツ2025年3月期93,878103,6%7,37971,9%
東リ47,418102,4%1,01277,6%
リリカラ2024年12月期16,716100,8%損失10
タチカワ20,16998,8%2,175102,1%
トーソー2025年3月期10,533102,2%損失2
ニトリ445,768106,9%57,974105,1%

2)セグメント業績(単位百万円)・・・

セグメント  決算期    売上高前年同期比営業利益前年同期比
サンゲツ
 国内インテリア
2025年3月期77,810101,9%8,00877,7%
東リ
 プロダクト事業
  〃28,604101,5%87175,2%
リリカラ
 インテリア事業
2024年12月期11,95389,4%損失182
タチカワ
 室内外装品事業
  〃17,318101,5%2,004105,5%
トーソー
 室内装飾事業
2025年3月期10,291102,3%損失17
ニトリ
 ニトリ事業
  〃390,201107,8%56,589106,5%
YKK
 YKK AP事業
  〃270,899101,1%5,88737,5%

*上場企業各社の中間期決算の詳細については各社発表の決算短信等にてご確認ください。

***「BLOG・インテリア余話」インテリア技術開発研究所***

 

新刊『ロールスクリーンの専門的実践知識』を発行・・・窓装飾の実践知識とスキルを深めていただくための専門書です 

業界で初めてのロールスクリーンの「実践知識とスキルを深めていただくための」専門書です。インテリア専門店、内装工事店,インテリアコーディネーター、窓装飾プランナー及び各企業の営業・商品開発・製造スタッフの皆様に必読いただきたい専門書となっております。

1)本書は基本編、取付施工編、関係法令編、資料編より構成されています。

【基本編では】・・・『ロールスクリーンに関する専門的知識とスキルを深めていただくために』と題して、カーテンとは違う、ロールスクリーン特有の樹脂加工方法やスクリーンに求められる外観特性基準、経年劣化と製品保証問題、経年劣化・外観特性上の注意事項等に関する専門的知識を深めていただく内容となっております。                  

【取付施工編では】・・・『顧客との信頼醸成は取付施工現場から』と題して、取付使用環境に適したスクリーン選定とお客様への的確な助言、スクリーンに関する専門的知識とスキルの向上、取付・施工現場での注意すべき事項、外観欠陥が発生しやすい取付施工現場や使用環境等について、専門的でかつ実践向けの知識とスキルの向上に役立てていただく内容となっております。

【関係法令編では】・・・カーテン、ロールスクリーンとの関わりが大きい消防法第8条の3を取り上げ、『法令遵守の徹底・やらなければならないこと、やってはいけないこと』と題して、法体系と防炎行政の歩み、防炎ラベル表示と運用管理上の問題点、後処理加工等取付施工現場での注意事項等々についての具体的な内容となっております

2)申し込み方法について

●カラー冊子 A-5版、 価格・・・1,750円(消費税込み) 

●申込方法 

・当研究所ホームページ https://www.interior-rd.com の「お問い合わせ・新刊申し込み」欄より、「住所・氏名・注文数量」を明記の上お申し込みください。

・社内研修等でご使用の場合、注文数量によっては納期をいただく場合がございます。

ーーーインテリア技術開発研究所ーーー

 

  

【決算発表】ニトリの2025年3月期・第2四半期(中間期)決算と経営成績の概況等      

(株)ニトリホールディングスの2025年3月期・中間期決算が発表されました。当中間連結会計期間における売上高は445,768百万円、前年同期比6,9%増、営業利益57,974百万円、前年同期比5,1%増となりました

1,決算概況;連結業績・セグメント業績(単位:百万円)

売上高前年同期比営業利益前年同期比
連結業績 445,768 106,9%57,974105,1%
セグメント業績・ニトリ事業 390,201107,8%56,589106,5%

2,ニトリ事業の経営成績の概況等(決算短信、経営統合報告書2024等より引用作成) 

1)営業概況等・・・国内の営業概況としては、当中間連結会計期間において、ニトリ10店舗、デコホーム8店舗を出店し、テレビCM対象商品の期間限定値下げ価格での提供や商品販売価格の値下げなど各種施策を実施してきた。

ECサイトの取組みとしては、顧客参加型ライブコマース「ニトリLIVE」において、当中間連結期間において配信回数を57回から~99回へと大幅に増やし、視聴者数においても前中間期の202万人から~今中間期は393万人に伸び、ECサイトからの発生売上高が継続して前年を上回っているということである。

「カーテンオンライン相談サービス」においては、カーテン、ロールスクリーン、ブラインド類の商品+採寸に関する提案や、自宅に居ながらにして窓回り商品がお部屋に合うかどうかや色柄の組み合わせを確かめられる「お部屋deコーディネート」を導入し、引き続きオンラインとオフラインの融合施策を推進し、顧客との継続的な関係性の構築と買い物の利便性向上に取り組んでいくということである。

これらの結果、セグメント業績・ニトリ事業の売上高は390,201百万円(前年同期比7,8%増)、営業利益56,589百万円(前年同期比6,5%増)となった。

2)国内物流拠点の再構築・・・「川上から~川下までの物流機能の全体最適の実現」を目的に、物流戦略プロジェクトを推進し,DC拠点の最適配置と機能集約を進めている。2024年8月に仙台DCを竣工。また、物流2024年度問題におけるドライバーの労働力不足への対策及び環境負荷低減、物流効率改善に向けて、配送センター間長距離輸送においてダブル連結トラックの運行を開始した。

3)資源循環への取り組み・カーテン回収事業等・・・販売元に関わらず、不要になったカーテンの回収においては、2023年6月よりニトリ及び島忠全店舗においてカーテン持ち込みの常時受付を開始。2022年度~2023年度の回収実績は約1,170トン、参加されたお客様は約31万8,000人となり、回収されたカーテンは製品や生地素材へリユースされたり、自動車の内装・断熱材へリサイクルされるということである。また、一部店舗では不要になったタオルの回収を開始、お客様から持ち込まれたタオルはウェス(油汚れを拭き取る布製品)としてリサイクルし、自社物流拠点等での再活用を予定しており、

「新しい資源をできるだけ使わず、限りある資源を守る」といった自社内循環の仕組みを構築していくということであり、ニトリグループは一気通貫のビジネスモデルを通じて、環境・社会課題を解決し、より良い未来に貢献することをめざしていくということである。

ニトリグループは「未来にいいこと。みんなにいいこと。」のキャッチフレーズのもと、環境に配慮したものづくりを『Nitori’s ecology』と位置づけ、サステナブルな取組みを推進中である。

***[BLOG・インテリア余話」インテリア技術開発研究所***

新刊『ロールスクリーンの専門的実践知識』を発行・・・ロールスクリーンに関する専門的知識とスキルを深めていただくための業界初の実践向け専門書です。インテリア専門店・内装店・IC・窓装飾プランナー、各企業の営業・商品開発・設計・製造スタッフの皆様へ・・・社員研修用教材としても最適な専門書です。(内容、申し込み等詳細については当ブログを参照ください