【WT市場の活性化対策①】…『特殊窓』への対応力強化…オーダーカーテンならではの新たな装い方や機能美の創造・提案へ!
一般社団法人・日本サッシ協会の「2025年3月版・住宅建材使用状況調査」報告によると、窓のタイプ別構成比は『特殊窓66%、引違い窓33%』となっています。オーダーカーテンの一層の需要喚起・拡大に向けては、これまでのようにテラス窓や腰高窓など引違い窓への対応に留まることなく「66%を占める特殊窓」への攻略が不可欠であり、オーダーカーテンならではの新たな装い方や機能美の提案等、特殊窓への対応強化が急がれます。
■2030年に向けて、窓は更なる深化の時代へ・・・
窓は脱アルミ化が進み、アルミ樹脂複合窓、樹脂窓による高断熱窓が普及・拡大しています。窓のタイプは、特殊窓66%、引違い窓33%と、近年は小窓、スリット窓など特殊窓が増え、また、窓のカラーバリエーションも黒やブロンズや、近年はブラウンやグレー色など、窓辺は大きく様変わり、深化しています。
■オーダーカーテン市場の需要拡大に向けては「特殊窓」攻略が不可欠である・・・
カーテン市場は年々の減少傾向に歯止めがかからず、2014年度の1.120億円から2023年度には950億円までに減少しており、2014/2023年度対比で△15,2%減、170億円の減少と、カーテン市場はこの10年で大きくシュリンクしています。
カーテン市場の活性化、需要拡大に向けては、窓のタイプ別構成比で66%を占める特殊窓の攻略が不可欠であり、ロールスクリーン等メカモノと比べて、オーダーカーテンは小窓等特殊窓への対応力が弱く、カーテンとカーテンレールが一体となって、特殊窓それぞれの特徴を理解した上での、新たな装い方や機能美の提案・提供を期待したいところです。
■オーダーカーテンならではの新たな装い方や機能美の創造・提案へ・・・
カーテンファブリックス(生地)そのものは、デザイン的にも、機能的にも、素晴らしいカーテン生地が数多く開発&販売されていますが、消費者が求めるのはカーテン生地でなくカーテンそのものであり、カーテン生地=カーテンではありません。時代は移り、消費者の嗜好や生活様式が様変わりしていく中にあって、窓辺の深化とともに、消費者のカーテンに対する価値観や意識も変化しており、
これまでのように、オーダーカーテンの代表である「用尺2倍ヒダ」カーテンスタイルにとどまることなく、時代の変化、多様化するニーズに対し、オーダーカーテンはどう応えていくか、メカモノにはない、オーダーカーテンならではの新たな装い方や機能美の提案等、新たな需要価値創造に向けての取り組みが求められるところです。

🔶参考;窓の種類(開閉方法による)
・引き違い窓 ・片開き窓 ・両開き窓 ・上げ下げ窓
・縦滑り出し窓 ・横滑り出し窓 ・突き出し窓 ・回転窓
・ルーバー窓 ・FIX(はめごろし)窓 他
ー「BLOG・インテリア余話」インテリア技術開発研究所ー
